道/
うずら豆
秋のイチョウ並木道
枯れ葉を踏む音が哀しい
でもこの音が好きだ
リズムが少しずつ元気をくれる
だから哀しさはあっても
寂しくはない
夏の命の抜け殻となってもなお
心に響く木々の鼓動
この並木道を抜けると
街の大通りに出る
そこでは自動車が
忙しそうに走ってる
急かされるエンジン音
命が消費される道
僕はゆっくり並木道を歩く
居場所はひとつではないのだから
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