未詩/しゅう
 
にんげん、の思考が災害として認識された起源は不詳だけど、
 れきし、が21世紀で終わっているのは、僕の日記の日付が証明している
  そら、が青く高いから夏はまだ続いていく、最後のページが濡れていた
   けいけん、したことのない異常気象が隣の部屋に引っ越してくる
    けんきゅう、対象、擬人化は文学から自然科学へと進化した
     ふじょし、がママになった頃、人間は考えることそのものになったんだ
ひきこもり、が都市国家であるという学説はポピュラーなものになる
 がっこう、から難民が出続けていた
  へいわにたいするつみ、日常的に犯してもいいもの
   おやこ、の間には二つの価値観があったが、いまは統合されている
    じぶん、より大切なものがあるか、否か
     ないんじゃない?
かのじょ、がつぶやいて、おれは首を絞める
 なまみ、の海にかえっていく、ゆるい温度に扇風機が笑っている
  じかん、が止まっていた

戻る   Point(0)