山のあの牢屋では/
番田
孤独な布団の中で眠りこけていた
真っ白な頭の思い描いた リニアモーターカーに乗って
山麓の岸壁の ほったて小屋の中で
監獄の 岸壁の友達を 案じていたりもしたのだけれど
いなくなっている予感がしていたーー
深夜遅くに 生存者として 戻ってくることを
色々な絶望にねじ込んでいく、
巨石に打ち込んでいく 鉄くぎで
石像にした 見えているような 横顔を
私の 死んだ 友達として
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