人の街と/番田
私は街の色のくすんでいる
時の流れのその中で
思う形が 壁にぼやけている
金を 人は 手中にする
その 輪郭の明確な色彩に
人の心はぼやけている
灰色のぼやけている 柱で
明確な思いのぼやけている
子供は ぼやけている 手に
いくつもの目的を
時の流れのぼやけている
夢のぼやけている 部屋で
ぼやけている思いに
取り込もうとしている
無形の 曖昧さを
街は人の形が
無限に流れる 大通りだった
明確な 一つの物体を
あらゆる浸食に 影の
誰もが 手に入れようとしていた
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