合作「星たちの邂逅」/瑠王
 




君はどこに行っていたのと
神話が問いかける
ここまで
ずいぶんと時間をかけて
きたのに
ほんのちょっとの不在で
だいなしにしたね、と

星が
夜なので
産卵している

産み落とされた光は
熱も
悲しみも持たず
それどころか
どんな色合いもないので
この体に
どんどんと
浸透していく

体の中の熱が
反比例して
上がっていく

風が
舞い降りてくる
空洞の
中にいるときのように
上から
上から
強く吹き降りてくる

どうして?
早く
早く

子供の
聞き分けの
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