1011/唐草フウ
 

天国にいってしまったら
天国から手紙は来ないから
せめてできることだけを
おぼえないとなあ

せいかつは強弱のヴォリュームでいきること
ときには手をぬく
つんのめるほど減り込まないように
ロック’ン ロールとユーモアをわすれずに

せめて命日には
あんまりお供えできなかったけど
だから逆に
こうしてほしいっていう手紙が
ヒラヒラヒラっと
落ちてくればなあ
でもひょっとすると
いつも歩く公園には
たくさん大きな葉っぱが
落ちているから
しかもさも嬉しそうに
落ちているように見えて
くしゃ、くしゃと
ふんで歩くわたしの
満足気をみているのかな
ねえ








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