できれば出口に向かって/短角牛
 
あれがいやだ これもいやだ

いやだ いやだ

ここにもない どもにもない

ないないづくしで切りが無い

目に映る全てへの絶望は

本当は自分への絶望だ

自分がどうしようもないことに焦り怒っているのだ


解決への答えは簡単で

しかし今までの自分では出来ないことであるが故に

はかどらず 疲れ

全てを投げ出したくなるのだ

投げ出した跡に何が得られるかに不安が走り

投擲のサークルから出ることが出来ずに 黙し 空を睨み付ける

終にはその熱量こそが 自分を飛び出させると信じている


変わりたい思いと 現状に甘んじる思いが

めんどくさいという感情になって顕れる

一人でスタートラインに立つのを躊躇う


理由はわかっている

だから 一端しっかりと

止まってみようと思う。


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