あるアパートで/番田
を遡っていったかのような形態としての彼方へと
時はいくつかの足跡を残しては 過ぎさせられて行ったのだろう
私の描いたかのような未来像をそこに眺めてはいたかったのだけれど
鉄柵の手前に一人で そうして 私はもたれかかっていては
その格子を目は白色の脇側には一つだけなのだとして 私は見ていた
*
今日も点滅する幻影に浸らされていたとき
天気予報を見させられていたとき そして明後日を知っていたかのようにしては
私は時間の内側で時代を見させられていたのだ
自分自身と現代社会との狭間としての存在する体で
たぶん 私は人間自身の欲望自体とも対談してもいたのだ
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