GRADUATION/渡 ひろこ
 

魂のステージを上がっていくあなた
内なる潜在意識に向かって次々とクリーニングを行い
ネガティブな記憶も温かなメモリーも消し
きっと私もクリーニングされて
消されてしまったのだろう


手をのばして求めても
ゆらりとかわす青のドレープ
尚もつかもうとすると
柔らかく包んで押し戻される


(周りに光を照らしていくことは苦しかったのですね
 
自らを照らし輝く楽園を見つけてしまった、のですね…)


 
大事に握りしめていたチケットは
あなたからの卒業証書と変わり
独りで立つことを覚えた私は


揺らめく青いオーロラの奥の奥

追い風を受けて出帆し

水平線に見え隠れするあなたを

その灯が消えるまで

爪先立って見送る




           
※オポノポノ ハワイ発祥の伝統的な問題解決法




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