どこかの高架下で/番田
私は死んだ浮浪者だ
街の中の地獄を見させられた 私は
私の体を時代の中から探させられた
与えられた 自分を私は捨てた
私の望んだ夢の 現実を 否定させられた
心の幸せのかけらなどひとつも無い 全てだ
人間なんてのは そう ただの夢想家だ
日々に願う明日を歩かさせられた
私なんてのは 朽ちた体の老人だ
今日の中で現実を知らされた 私は
人としての幸せのかけらすらひとつも無い心で
過去に望んだ未来を私は生きさせられた
過去の中から未来を夢見させられた ただの浮浪者だ
私は希望を ひとり 現実の片隅で感じさせられた
ただ そこに横たえられた 私は屍だ
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