無題/こころゆくまま
 
欲しいもの
手に入れられず
泣きじゃくる
子供のような
私の回路

この想い
ないものねだりと
わかっててもなお
きみ想う

初夏の雨降り
相合い傘

公園の子供に
草笛の音


少ない
少ない
思い出は
長い時を経て
より
瑞々しさを
ましていく


きみの
声を
ききたいと


叶わぬわがまま
ひとり呟く
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