紅椿/紅糸
 
微かな
君のあえぎが心地よく
ぼくは天国に昇ってゆくのです

あまやかな舌がぼくの薄い肌を這う
極上なベルベットのように
なめらかに
密かに
静かに沈んでゆく

紅い花が咲いた

落ちる
落ちてゆく
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