台東区の女/はだいろ
むすびめを胸に、
ある日子供でいることに別れを告げるのでした。
おしまい。
実は、そのときのソープ嬢は、
指名した女の子が急に休んで、振り返られた女の子だった。
ぜんぜん好みじゃなく、
がっかりだった。
そして、今日やっと、
お目当ての女の子と、遊ぶことができた。
そう言ったら、
眼を丸くしていた。
上野公園のそばに住んでいるというから、
ご近所さんだね、って笑った。
普通に楽しく遊べたので、
よかったよかった。
幸せって、いつかとてつもなく輝く朝を、
想像できるってことだよ、
っていう話をした。
そんな朝を、想像できないひとは、不幸せなんだ。
で
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