シアワセ。/狠志
この間、読んだ本で、僕は君と、前世かなんかで、一緒に居たんだと。
書いてあった。
そんなこと、言われても、実感沸かないけど、何となく。
解った。
あぁ、だから、僕らは、祝福されないのかな。
多分。
多分だけど、前世は、ありえないくらい、シアワセで。
何も要らなくて。
だから今、僕たちは、こんなにも、淋しいのか。
なんて。
淋しい人生なんだ、なんて、悲観的には、ならないよ。
恵まれてない二人でも。
裕福じゃなくても、恵まれなくても、二人っきりでも。
ぎりぎりでも、小さなシアワセ見つけて、笑いあって。
手でも繋いで、抱きしめて。
ささやかなシアワセを、噛み締めよう。
なんて、こっそり、想ってます。
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