天気輪の丘/佐藤真夏
 
金網の向こう側だけ喘息の発作によく似た狐の嫁入り




夢うつつ 枕のうえには時空間 効き足の指が朦朧として(おやすみなさい)




遠くから地下鉄の音がやってきて 無理して遊ぶわたしをさらう





戻る   Point(1)