どんぐり権現子の刻参り/海里
遠野物語に
子どもと遊ぶのが大好きだった神さまがあって
いたずらっ子どもを叱りつけたりすると
大人のほうにばちがあたったものだそうです
お神楽とか
人形からくりとか盆踊りとか
もともとは
見せるだけでなく
互いに交流するものだったのでしょう
だから神無月の言葉たち
留守番の言葉たち
ここにおいで
ここで遊んで行ってもらえるし
連れて行ってあげたり
連れて行ってもらったり
いろんなところ
遊んであげる、遊ぼう
言葉は
直接には神さまでないけど
わたしももう
子どもではないけれど
「傀儡使い師たち」より。
戻る 編 削 Point(1)