thinking about Love/Akari Chika
 
フルーツサンドを食べたら
急に彼に会いたくなった
キウイの色が眩しくて

もう何日も会っていない
彼の顔が見たい
会いたいよ
会いたいよ
そう思うけれど
仕事で帰りが遅く
彼の家は中途半端に遠く
電話の声は疲れているようだ

不満が募る一方
ふと気付く

会えない理由を作っているのは私のほうだったのだ

どうして
勘違いしてしまうんだろう

愛は
プレゼントのように
貰ったら
お返しする
そういう仕組みじゃない
けれど

自らへの愛を
相手への愛と
決めつけてしまう

私が
踏み出せないのは
気遣いではなく
リスクを伴う行動に
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