幻の女/はだいろ
 
たりの女の子に、ひたすら乳首を舐められる。
なんだかわいわい楽しくやったので、
背徳感には欠けたけれど、
右の子はいいにおい、左の子はくさかった。
もちろん、右の子の手の中でイった。
二度も。


夜は若く、
ぼくもまだ若かった。
なにひとつ残ることのない、けっして、
ああ、あの日に帰りたいとは思わないだろう一日が、
こうしてひとつの詩として、
残っただけである。











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