魅惑の スパイラル/藤鈴呼
嗤われても
哂われても
心われても
幾つかの 瓦礫を手に
組み立てたのが
砂上の楼閣であっても
美しいと 微笑して
見上げて 生きたい
どうせ 忘れてしまうから と
最初から 脳の蓋を閉めて
情報も 記憶も
引きずり出せぬようにするのは
どうだろう
出会いすぎたら
感じすぎたら
心がはちきれるでしょう
楽しい風船は
何時までも 膨らまないから
パチンと 手元を
離れるかも 知れないけど
何処かの空を 彷徨って
見上げた子供の笑顔が
また 一つ 増えるのです
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