座位のセレナーデ/
吉岡ペペロ
向かいあってつながっていた
ユディットがめのまえで揺れていた
しりの肉をつかみ上下に揺すった
目をほそめたユディットが弛緩していた
すすり泣くのが絵からこぼれているようだった
おんなのほうから脱落し
背中をベッドにおとしてけいれんをはじめた
もういちど腕をとり向きあわせて
クリムトが描いたユディットに似ている、
低いこえで真剣にそう耳にささやいた
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