虚の場所、詩という核/るか
 
ている、)


青々と焼かれる草のなかで、
聖所に掲げられた
皮膜は裂け、
精妙な韻律の 欠落した 増殖する断片が、
今日も
白昼の侵犯を
辛うじて
告発している。
虚の数値を しるせ、 


ほさな ほさな、ほさな。
集落を抜け、
風がやすむ丘に
たって
望む
豊穣なる仮構の 抽象性の市の広がり
その境域に
霊 と 虚 との 痕跡 に、
人は
立ち 尽くし。 おお
ほさな。 (すえた 火薬の匂いが する、)


不在
の裂傷から
猶 斜光する
沈黙よ 我々を
呼べ






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