半 睡 の 落 葉/
るか
時計が 針をやすめ
静寂が風を
宥める彼方
あの遠いところで
たえまなく
枯れた葉を、振り落とす
木々は まだ
生きているだろうか?
その落葉の
質量を
感じる地面のように
今日も わたしの
痩せた 貧しい心は
おびえ、
思いでは 懐かしさを忘れ
形骸化した私だけを残して どこか
知らない国へいってしまった。
わたしには心がない
微かに震える柔弱な紐が
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