仔猫の気持ち/藤鈴呼
例えば其れが レールだったなら
寄り添い過ぎると 事故を起こすから
たまに 歪むのを 許されると するならば
平行四辺形
ゆらゆら 揺れる手には グラス
なみなみに 注がれたるは
ファジー・ネーブル
震動に合わせて 身体を 躍らせれば
零さずに 済むのだから
溢さないように
溢れないように
ひっそりと 佇むのです
その 滑車の上
くるくる 回転軸を 眺めれば
当然の如く 目が回る
互いの瞳の中に 映る 「僕等」も
永遠に 廻り 続けて
惑い 繋げて
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