霧笛/
ヒヤシンス
船の汽笛が闇に漂う
悲しくも憂いに満ちて
前途多難な人生の暗示か
淋しい独り寝の真夜中に
霧の夜
朧に浮かぶ黄色い月
過去の狼藉甚だしく
悔恨の情にむせび泣く
寂寞の汽笛鳴り止まず
寂寞の汽笛天を覆う
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