黒猫/
ヒヤシンス
憂鬱の中の詩情
生きる理由を探す
窓際に積み重ねられた本の上
黒猫が静かにまどろむ
漆黒のヴェールを纏った貴婦人
何という気品、美しさ
讃えても讃えきれない
神の創造した芸術品よ
私に生きる理由を教えてくれ
きら星のごとくいならぶ両の眼
闇の中に散りばめられた宝石
生きる理由を!
その答えは黒いヴェールの中に…
『私を創造しなさい』、と。
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