姦婦/月乃助
いる
うつろな目に映る
流れ星達が、願い事を持ち去っていきながら
吹き溜まりの星の金砂が、
掌を離れ 落ちていく
あなたのすぐ横に
よりそいながら
星の砂ほどの小さな夢をみる
青い星に並んで帰る日のために
唇からもれるかすれた歌声に耳をすまし
いつか聞いたそれが、あの町のリンゴの木があった家を
思い出させるように
一つ二つ
流星をかぞえては、
その数が、幾つになったら
上手に笑えるようになれますか
闇のひろがりを注視しては、やめることのできない
無辺の「星」空で、
化石となりながら
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