水域からの便り/海里
ライギョダマシは
シーラカンスのゴンベェさんとメル友らしい
ラティメリア・カルムナエ氏ってば
地元ではゴンベッサで通してるんだってさ
魚みたいな
でっかいギョタマジャクシは
夏のバスとテノール
木魚、金魚、土魚も唱和して
ぽくぽく、ぽくぽくと
闇のころはさらなりだったってさ
幾つものロプノールには
どこからともなく現れ湧き上がった小魚たち
つやつやのたわしのようなカイツブリが
その小魚たち目掛けて潜いている
そんなことどもの
季節の便り
水域からの
光と風と影とのスケッチ
「色鉛筆のためのパレット」より。
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