霧の街/Oz
 
違う世界を
生きるのだ

目を開けると
日は暮れ
外は真っ暗に
カーテンをしめようと
窓に近寄ると
少し欠けた月が見える

寝起きの僕は
再度寝るには
頭が冴えきっている

窓を開け
腰を掛け、
ウイスキーを飲みながら
本を読む

自堕落な幸せは
明日に陰を落とすのだろう
でも、いいさ
生きていく限り
それは毎日行われる訳ではない
今はとりあえず
アルコールで体を温め
文字たちの紬ぐ世界に浸り
月明かりに酔うのさ
眠りつくまで
今を
楽しむのさ
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