雨の向こう/番田 
 
新しい車はやってきたようだ。
きっとたぶん、雨の音に耳をすませていた。
いつだって、考えていたいのだ。僕はだから、風の音を耳にして、
あの信号機を、
私の目で、色んな風景として広がったのだ。
あれはきっと、オレンジ色なんだろう。
すぐにバスも、人をさらって行った。
また、そこでタイヤが水を切る。僕は遠くの車の音に耳を澄ます

そしてパソコンの画面を開いてみよう。
キーボードなどを叩いていようと、
君は正しいのだろうと、台風も、予想していたのだ。
ただ、生きて行くのなら、その手に何も持たないままで、
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