素足のリフィル/桜 葉一
 
る優しいにおい
胸に抱くは大きい温もり
母が残した最後の破片


荒れた机上にあるはずもなく
荒んだ心にあるはずもなく
揺れる思いは空の如く
探す思い出感じる感触


銀色の月踊る星屑
伝う夜の味示す静寂
素足の少女は微笑み交わす
聖なる鐘の鳴る丘で待ち


首に飾った母の象徴
手元に残ったハートの破片
リフィル・コーダのイニシャル刻む
すべて繋がる1つの追憶

10
白く遥かな墓石を目指す
2人並んだ欠片の狭間
繋がる容 ハートの器
いつかどこかの夢の話しで
戻る   Point(2)