ネットの中のクークーたち/海里
 
なにか
小さな詩を書きたいのに
なんとなく何も
なりたがってくれない

大地球子(だいち まりこ )さんのこと
大宇宙子(おおたか ひろこ )さんのこと
詩(うた)の藻くず
水の中の蚯蚓(ミミズ)

語彙や眼差しが技術であれ感性であれ
それがどうだというのか

感情の価値も
詩情の都合も
本当にどうでもいいとしか思えないけど
種に名前を付ける人にはなりたいのです

真っ青な空の舞台裏で
透明な金太郎飴や約束のプラシーボを
ただただせっせと切り分けてはいたいのです

 
「草冠とレインクラウン」より。

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