西川口の女/
はだいろ
つうの子がいい。
ぼくが立たせてほしいのは、
ほんとうは、おちんちんなんかじゃあない。
東京の灯り、
億千万の灯りのなかで、
ぼくの、
こころの触れられないところを、いちどだけ、
今夜、立たせてほしいんだ。
そのためなら、
お金なんかいくらでも払うよ。
ああ、すばらしい国、日本。
でも、もちろん、
すばらしいソープ嬢もいるに違いない。
そのひとに出会うまで、
もうすこし、
ぼくは冒険を続けようと思う。
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