*クルクル/藤鈴呼
思い出す
夏のサンタは寒がりで トナカイの足も凍り付いていくのに
日差し差し込むのは 眩しすぎるね
「季節外れだった雪」は こんな風に落ちて
大きくなるから 魂(こころ)を 壊すよ
狂い咲く白百合 破壊された影法師
誰を待ってみても 君じゃなければ駄目だよね
恋をする度切なくて 止まれないスピード
伝えられたなら 楽なのに
言えぬ心が宙を舞う ハラハラ雪のようだね
包み込まれてく 今宵の空の赤い月の背
蒼い地球に存在(う)まれて 緑の葉を食べた
龍(あなた)が海(そら)に 昇る時を数えこの指立てる
儚くても 抱き締め
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