スケッチ 1 (秋・永遠)/るか
 
ない で
   透明な羽へ 
   ( 上りきったところで いつも
   踏み台は外されるんだ )


   箱をあけてください
   どうか、
   外の匂いは、いま
   鮮明に 秋であるから
   この秋が永遠へ流れ込んでいる音を聴く
   一人 


   君の自由は牢獄を愉しむようにできていて
   そこでは死ですらも
   コーラの空き缶のように蹴り上げられる


   檻の中で透明な羽がひらく


   羽は光の源を目指して、秋風に乗った
   その足跡が乾いて
   青草の露が そっと地を舐めたら
 

   跳躍、永遠への 









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