スケッチ 1 (秋・永遠)/るか
 
   
    さりげない贈り物のような
   白い箱に真っ赤なリボンをあしらった
   その箱の中のような牢獄で
   私たちは 少しだけ息づいている
   美しい花々 草原 
   そして秋の日差
    
   
   ( それは憧憬だろうか、現実だろうかと、噂はいつも )


   飛べない羽を何に使うのかと、きみは訊く。
   透明すぎて目にはみえない、羽が、きみを青空の向こうへ
   連れてゆく。
   いつも、だから 私にとっては、青空は恐怖の対象なのだ


    もう 誰も連れてゆかないで
    誰をも つれてゆかない
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