メディウム/真島正人
 
てそれを忘れてしまった

忘れてしまったから
それは確かにある

何度も
何度も

ここの僕ではない僕の何かは

照準を定められ

筒型の砲台から

飛ばされていく

飛躍していく

戻っていく

映写機の部屋
影たちの部屋
光の

束の部屋へと。

接続、されている

僕という
またここへ

僕という
まだここに


接続され

うすら
うすらと

揺れ動いている。

僕は

それを動いて

幾度も

幾度でも


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