泣き虫はいません/ヨルノテガム
ゴミが鳴ります
それは骨のコツコツと鳴るです
押し広げられたのは花です
天に届く花です
怪奇がギャ―ギャ―飛び去るのを追います
足の親指が歩きません
コスモスに背負われてます
落下が鼻先でくい止められるのだだ
氷の寒い、指の風の季節です
耳かきの先が疲労骨折し 棒―っとなって
車が空を舞います
そのように踊ること
気持ちがポケットの中で圧迫死する夢です
予感する間にひまわりの種をかじりに行きなさい
あなたの縦をななめに、斜めをたてにして
あなたには生きる場所が絵ほどあります
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