泣き虫はいません/ヨルノテガム
 









 ゴミが鳴ります
 それは骨のコツコツと鳴るです

 押し広げられたのは花です
 天に届く花です

 怪奇がギャ―ギャ―飛び去るのを追います
 足の親指が歩きません

 コスモスに背負われてます
 落下が鼻先でくい止められるのだだ

 氷の寒い、指の風の季節です
 耳かきの先が疲労骨折し 棒―っとなって

 車が空を舞います
 そのように踊ること

 気持ちがポケットの中で圧迫死する夢です
 予感する間にひまわりの種をかじりに行きなさい

 あなたの縦をななめに、斜めをたてにして
 あなたには生きる場所が絵ほどあります
[次のページ]
戻る   Point(2)