同期は進行中/竜門勇気
 

鼻水たらして
汗水乾かして
不燃物だらけの道を歩く
そらは閉じた窓
やたらと騒いでる
どこかに繋がった街の中
どこにもいかないことは出来る

風邪ひいたままでも
ケツに糞つけたままでも
大人は大人だ
手が震えてんのも
金がねーのも酒のせい
パンプキン・エクスプロージョンこの日和
小遣いくれよ
遊びてーよ

くせーこたねーだろ
みんなちょっと綺麗過ぎる
俺の勝手だ
誰かのスタンダードだ
対立だけが世界の共通言語だ
謝って他所行くか
開き直って連れてかれるの待つか
喉の奥で大きな芋虫が引っかかってしゃべれない
耳の中で寂しさが膨れて何も聞こえない
巻き上がる木の葉が静寂をかっさらう

吐き気に逆らわないし
眠たきゃ寝ちまう
ここが俺の部屋なら
夜の公園じゃないどこかなら
虚しさに凍ることもない
パンプキン・エクスプロージョンの中で
限りなく深く自分の中に落ちていく
巻き上がる木の葉が断片をかっさらう
全ての断片をかっさらう
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