月下の一群/
吉岡ペペロ
ぼくらは月下の一群だ
ここのつも年上のぼくだけれど
ぼくらは一群としか言いようがなかった
お互いかんがえていることぐらい
くるしいほどわかっていた
お互いのくるしみがわかるぐらい
同苦する月下の一群だったんだ
これから二十ねんご
ぼくらはどうなっているんだろう
これからこころを月に照らして
当たらない占いでもするとするか
うら寂しくて華やかな月下に
ぼくら一群を照らしてみるとするか
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