秋の近未来アクリル超大作 ; Sigh-Vogue戦隊レインボウ・レディーズ出動せよ/salco
 
たは若くていいわね。わたしなんかこの通り食が細いから、食べ放題なんていうと損しちまう」
ババア茄子紺 「じゃあ、東十条で降りて甘味処にしようか。あそこのあんみつはなかなかだよ?」
ババア銀鼠 「おや、いいねえ! 唾が湧いて来た」
ババア藤紫 「だけどあれだね。葬式は仕方ないけどもさ、夏場の法事は何とかしてもらえないかね。この炎天下に喪服はつらいよ」
ババア銀鼠 「あら。黒もなかなかお似合いだよ、あんた。別嬪ほど喪服が映えると言うだろう? まだまだ隅に置けないねぇ!」
ババア藤紫 「それだってさ。化繊は汗吸わないんだもの、化繊は」
ババア銀鼠 「おやあんた、まだ汗かくのかい。現役だねぇ、ますます。えぇ?」

                        
                             〜 完 〜 




 注・ この物語は『バイオニック・ジェミー』と『ゴレンジャー』並びに『太陽にほえろ』から想を得たものであり、『ミニスカ・ポリス』や『チャーリーズ・エンジェルス』ではありません

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