異国の片隅/
番田
バックは 多分 明日も 保管している
ラジオに合わせて 改札を出て行こう
何一つ無い 私自身の世界に
酒を 想像し 地下鉄に追いかけ
街灯に今日も 想像させられた
財布を 思い悩む 冷蔵庫に思った
希少な食べ物が ポケットに 入っていた
夏休みの家路の公園を 迷路に さまよい歩いた
旅行雑誌でこの国々の一員になれた気がする
放送時間を抜け 遠い深夜に 到着した
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