お花畑/吉岡ペペロ
 
思えばめぐまれすぎていた

ないものなんてなかった

わざとないふりしてるくらいだった

だからおまえのしたいことなんか

切実にかんがえることがなかったんだ

うしなうくらいなら

おまえ完全犯罪でころしてやりたい

おれのしらないところで

たのむからしあわせになんかなるな

ろくしち年まえ

そんな失意を歩いていたとき

なみだでにじんだ外灯たちが

こんやみたいにお花畑に見えたっけが





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