お花畑/
吉岡ペペロ
思えばめぐまれすぎていた
ないものなんてなかった
わざとないふりしてるくらいだった
だからおまえのしたいことなんか
切実にかんがえることがなかったんだ
うしなうくらいなら
おまえ完全犯罪でころしてやりたい
おれのしらないところで
たのむからしあわせになんかなるな
ろくしち年まえ
そんな失意を歩いていたとき
なみだでにじんだ外灯たちが
こんやみたいにお花畑に見えたっけが
戻る
編
削
Point
(5)