いつかのスランプ/番田
今ごろ 光に 釣糸を
垂れている 風を
空の そこで 輝く
釣れた 誰かを 今日 思い出した
*
絵に 君は 立つと
何もしない 形に 駄目になり
喫茶店や 何らかの どこかに行こうとして
ギターを流れ続けた
夕暮れの音楽に
私はその行方を 知らなかった
仕事を どこかに 飽きて 無くし
田んぼには 何にも なかった
*
秋を捨て
緑に 通いつめ
日は いつも 川に 綺麗だった
神田の 空で 描いた それは
輝いて 見えた
魚が 雲を 漂う
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