「宗教のための宗教とは」(5)/生田 稔
 
という完全に合理的で愛があり、悪意が無く善良なことのみを愛する。そんな神はいる。夕べ論争に結末をつけ、風呂に入った。ふろにつかるとさっきまでのサタンとの論争の不快さがしみじみ消え温かい自然の愛に浸った。人は目に見える姿や声を出す霊者はいてもそれは神ではなく、目に見えない大自然そして大宇宙を律する法則を支配している全能の神がおられる。聖書に出てくる神や御使いこのような者達は確かにいるのだが、たとえで言うならば、飛ぶことのできる鳥のような存在、つまりバードマンのようなものである。彼らはなぜ自分たちが飛べるのか、何か奇跡のようなものを行えるのか、そのメカニズムを知らない。
 ちょうど人間が自然を支配し
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