そうして夜が更けて俺は考え込むのだ/ホロウ・シカエルボク
そして夜が更けて俺は考え込むのだ、詩なんてものが俺をどこにも連れて行きはしないことに
それは痛みを鎮めるためのモルヒネと、ほとんどなんの変りもないことがあるのだと、そういうことについて
もちろん、それは言い方次第で…どこぞのアホみたいにポジティブな詩人の様に、「それは本当の一歩を踏み出すきっかけになるのだ」なんて、無責任な常套句を当てはめて誤魔化すことも出来る
だけど、たいていの人間は本当はそんなことでは納得したりしないから――本気でそんなことを信じて連ねている詩人たちが、詩人の価値を下げてきたのだ、そう間違いなく確実に
俺はさっきまでレッスルキングダム、というプレイス
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