高校二年生のラブソング/青木龍一郎
 
授業中にゴムで髪を縛っているとき
授業中に口をタオルで押さえてるとき
その瞬間だけまさに君だ 震えるくらいキュートで
最高の君さ イェイ!

スティッチのボールペン…
花柄のペンケース…
ピンク色の電子辞書…
中学校の卒業記念品のシャーペンを
未だに使ってる君が好きさ イェイ!

手さげカバンに花が咲いてるね
ちゃんと水はやってるかい
それが君の心の花だとすれば
僕はそれを摘み取り
花びらの端に軽くキスをするのさ イェイ!

半端に伸びた爪で
僕の全てをえぐってくれ
その首元のアザを
僕のケツに移植してくれ
今度 脳みそに君のことを考える専用の
部位を増設予定さ イェイ!


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