ラコステ遊(すさ)び/salco
 
固有種ヤマネコ、固有種クイナがいなくなってしまえば、あんな辺境の小島に何ほどの価値も残
らないと承知の上で、「観光」開発しているのだ。野生動物の天敵をばら撒いているのである。ガラパゴス諸島への上陸人数をさえ規制して来
たエクアドル政府の試みを検討しようともせず、「絶滅寸前」の箔付き天然記念物の生息地そのものに、ホテルやペンション建設を野放しにし
ている。何でもお上の貰い下げ、政治家お預けで、およそナショナルトラストという発想など持ち得ないこの国民の棚ボタ志向、忘却嗜好、昏
睡の有り様には開いた口が塞がらない。
無論、八重山列島に目を向けるまでもなく、ニホンカワウソやツシマヤマネコも生息自
[次のページ]
戻る   Point(8)