スクランブル/こどもの/nm6
やわらかいからくるしいのでしょう。目をつぶれば、しょぼしびれるまぶたの裏側にそれまで見つめていた画面の裏腹が白く白く皮膚をとおりぬけるかもしれないと思いきやひろがる想像上のパレードに身を包んでも目の奥から頭のどこかが繋がっているような気がしない。まぜこぜに、プリーズ。お願いだ。四季折々にまぜこんでぼくのきみの走り抜ける何も知らないように見上げれば、その高さにつきぬけてしまった。
*
いろ・みえる
さんかく
しかく
しょっかく
ふれる
つまる
てをつなぐ
*
やわらかいからくるしいのでしょう。目をつぶれば、ふるえる表面からしびれる空
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