日曜の出口の混沌/番田 
 
私にバケツは揺れる
あなたのものは何も無い 流れていこう 
きっと魚など無い未来なのだ そこにはどこかで
無いものとして ここへとあることもなく 


今日は河原を歩いてきた
昨日の魚は 土地を帰らされてきた  
手にする 大人たちが歩いた 河原を  
釣られなかった 子供たちから 戻らされた


葉が遠くへと揺れている 
近くを信じながら 木の水は滴り落ちている 
留まる波の引かれた飛沫として打ち寄せている 
水の匂いがする 


ノルマは宗教本だ
体へと人間に与えられた この本を売ることだ
意味内容は私にはないけれど 無意味としての言葉に 
人としての明日の生活がかかっている

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