あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい/ホロウ・シカエルボク
せないくらいの人生を生きたい
いちいち説明する必要もないような足跡を残して
ブラボーって叫んでこと切れる
誰々のおかげでいい人生だったとか
んなこといちいち言わなくていい
ボーイ・ミーツ・ガールのエンディングみたいに
パッと死んでパッとクレジット出してお終いでいい
適度なスピードがどのくらいだとか
ハンドル操作のキモとかブレーキングのテクニックとか
要らんこと言わん
ガッと踏み込んで走れるだけ走る
競技的なものの考え方は
ルール・ブックを分厚くするだけだ
これが魂のためにどうだとか
これが誰かのためにどうだとか
いちいち考えながら動くことはない
教義的なものの考え方は
役に立たない神様の載ってる名簿を分厚くするだけだ
あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい
思考なんか暇人のすることだ
山頂で生まれた水が適当な道を選んで海を目指すみたいに
なんとなく放り出された人生をまっとうに流れてみたい
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